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古代からの大地と海の神秘が体験できる 魚津埋没林博物館

魚津市の「三大奇観」の二つが体験できる

魚津埋没林博物館

富山湾に沿ってしんきろうロードを走ると、白い円すい形の建物を中心として、三角形や丸いドーム型の建物が目に飛び込んできます。そのユニークな形の施設が、今回ご紹介する「魚津埋没林博物館」、通称「神秘の館 ねっこランド」ながです♪
蜃気楼埋没林ほたるいかは、魚津市の「三大奇観」として全国的にも有名です。ここではその内の二つ、埋没林蜃気楼が体験できるがですよ!!
博物館学芸員の石須さんに館内を案内していただきました。
まず入り口から地下通路を通ってそれぞれの施設に向かうがですけど、通路の両側には日本列島の形成の様子が順を追ってパネルで紹介されとるがです。『埋没林とどう関係があるがやろ?』と思いながら進んでいくと、最初の[テーマ館]に大きなナウマン象の模型や縄文時代の動植物が!!(○□○)デッカイ!!
ますます頭が謎いっぱいになったがですけど、どちらもこの後に出てくる埋没林の秘密を紐解く重要なヒントやったがです…

入ってびっくり!縄文時代の動物たちがお出迎え!

“蜃気楼の情報センター”

埋没林に行く前に、魚津市の三大奇観・蜃気楼についてもチェックながです。
ここ[テーマ館1階展示室]では、日本各地から集まった蜃気楼に関する写真・文献などの資料や、大画面プラズマでの映像、パソコンによる蜃気楼のシミュレーションなど様々な蜃気楼に出会えるがです。
実はわたくし、蜃気楼は魚津でしか見られんと思っとったがですよ。ところが実際は、琵琶湖や北海道、大阪などでも見る機会があるがですって!!
日本各地で観られる蜃気楼ながですけど、発生場所のそばでこれほど充実した施設がある地域は、他に見当たらんがです。そのため、自然と全国から情報が集まってくるがで、”蜃気楼の情報センター”としての役割を果たすこととなったがです。

魚津埋没林博物館 テーマ館1階展示室

[解説]蜃気楼が発生する仕組み

蜃気楼は、大気中で光が屈折することにより発生します。魚津の蜃気楼には4月から5月に多い「春の蜃気楼」と、11月から3月に多い「冬の蜃気楼」があります。主に話題になるのは「春の蜃気楼」の方です。「春の蜃気楼」の場合、海上にある低温の空気の上に、日中の陸地で暖められた空気が流れ込むために発生するという説がもっとも有力ですが、「同じ形のものは二度と現れない」と言われるほど、さまざまな形で出現し、まだまだ新しい説が生まれる可能性もある、見る人を魅了する神秘的な現象です。

魚津の美しい真水の地下水と土に守られて

巨大なプールがある[水中展示館]に入ると、水面の下で静かに3株の樹根が横たわっとります。これが次の神秘、埋没林です。一番大きなもので、根の端から端までが約10m、幹の部分は直径が2mで、樹齢500年以上と推定される杉の木ながですよ!
3株ともその場所で昭和27年(1952)発掘され、そのままそこに作られたプールで保存されてきました。
なぜ、この樹根が魚津の神秘と言われているか。それは約2000年前、片貝川の氾濫によって流れ出た土砂が杉の原生林を埋没させたことにはじまります。その後の地球の気候変動によって海面が上昇し、埋没した場所は海の底に・・・そう、埋没林が神秘と言われる由縁がここながです!!
普通ならば海水に浸ったらダメになるはず。でも、魚津は海岸沿いでも真水の地下水が豊富で、海底に沈んだ樹根たちはその水のおかげで朽ちることなく残っとったがです。
ちなみに展示室内のプールの水もポンプで地下から汲み上げとるがで、今も昔もずっと魚津の水は彼らを守ってくれとるがですよ。

様々な条件が重なって、埋没林は守られてきました
黒部太陽の守:プールの周りは半地下形式になっており、水中の埋没林を観察できます。光りの屈折により、水面では樹根が上下逆さになって見える光景も見えるとか。まさに蜃気楼発生と同じ原理ながやと!

国宝級な時の流れと大自然

昭和30年(1955)、魚津埋没林は国の特別天然記念物に指定されとります。これ、建築物などで言うと”国宝”に相当するがです!!
そんな国宝級を[乾燥展示館]では直接自分の手で感触を確かめることができ、次の[ドーム館]に向かう小道では今も埋没林が埋まっている可能性があるため、国宝相当のモノの上を歩いている…かもしれない体験ができるがですよ♪

魚津埋没林博物館
じぃ:半地下式の[ドーム館]は、発掘現場に、そのまま

そうそう、ここで冒頭にお話した日本列島の形成の様子や、ナウマン象などが展示してあった理由の答え合わせしとかんとね。
魚津埋没林博物館では、太古の昔から現在までの長大な時の流れと共に、2000年前にこの地にあったという巨木の林を想像し、目で見、手に触れながら館内を回り、その壮大な歴史のスケールと神秘を感じてほしいそうながです。その導入になればと、そんな仕掛けがあったがですね。

魚津埋没林博物館

実物を、その場で生で

他にもマリンゲートを通過すると、蜃気楼を展望するにはもってこいの「蜃気楼埠頭」や「海の駅 蜃気楼」と行き来もできるがです。運よく蜃気楼を見ることができたら、博物館で証明書を出してもらわんとね♪
またハイビジョンホールではオリジナル映像を、屋上展望台では雄大な北アルプスの山並みと富山湾~能登半島までを一望に見ることができるがです。

学芸員の石須さんは、魚津埋没林博物館の魅力を「埋没林や蜃気楼の実物を、その場で生で見られることだ」とおっしゃいます。そしてその魅力をもっともっとお伝えするために、来年の春頃を目指して更なるリニューアルをされるそうながですよ。今から楽しみながです!!
皆さまも、ぜひぜひ魚津の神秘と歴史を体感してみたってくださいね~☆

魚津埋没林博物館

市姫:リニューアル後が楽しみながです〜!

【魚津埋没林博物館】
富山県魚津市釈迦堂814
TEL 0765-22-1049
FAX 0765-23-9105

[休館日]
12月29日~1月1日(1月2日~12月28日は、臨時休館日を除き無休)
[開館時間]
9:00~17:00(入館受付は16:30まで)
[入館料金]
大人530円、小中学生260円(土・日・祝日は小・中学生無料)
[アクセス]
列車で/あいの風とやま鉄道魚津駅または富山地方鉄道新魚津駅から2km(徒歩約0分、タクシー約5分※)
自動車で/北陸自動車道魚津ICから3km(約10分)無料駐車場/普通車100台、大型6台
※あいの風とやま鉄道魚津駅前から魚津市民バスが運行されています。(1~2時間に1便)
ホームページ http://www.city.uozu.toyama.jp/nekkolnd/

(2014年3月6日)