富山 黒部の観光情報サイト「黒部藩」

富山 黒部の観光情報サイト「黒部藩」

富山・黒部・宇奈月 観光がもっともっと楽しくなる情報サイト!

富山県は黒部から発信する食と観光のポータルサイト
黒部藩藩主こと、黒部太陽と個性豊かな仲間達とともに黒部の魅力を余すことなくお伝えします!

富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日の観光 旅の見所

富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日の観光 旅の見所

古式ゆかしく優雅に舞う「明日(あけび)の稚児舞」

観音会で奉納する郷土芸能

稚児舞の様子

黒部市宇奈月町にある法福寺は、平安時代(806)に創建された歴史あるお寺。戦国時代に兵火に遭って一時衰えたがですけど、文禄年間(1592~1595)に秀運大和尚によって再建されたがです。その際、記念事業として桜の木(現在の「明日の大桜」)が植樹され、稚児舞が始められたと伝えられとります。
稚児舞の由来についてはっきりとした文献は残っとらんがですけど、まず上方系の舞楽が伝わり、そこに地域色が加わって郷土芸能として定着したものと言われとります。昔は明日地区の門徒の長男しか稚児に上がれない時代もあったそうで、お寺の大切な行事の一つとして、400年以上にわたって続けられてきました。現代でも毎年4月の観音会で奉納されており、古式ゆかしい衣裳に身を包んだ4人のお稚児さんが、境内につくられた舞台で静かに舞い踊っとられます。
舞は「矛の舞」「太平楽」「臨河の舞」「萬歳楽」「千秋楽」と5つあり、笛と太鼓の演奏に合わせてそれぞれ繰り返されます。お稚児さんたちは、地のケガレに触れさせてはいけないということで、演舞前に身を清め、舞台へは縁者(父親等)の肩に乗って移動されるがですよ。古い民俗行事としての特色も強く、昭和57年(1982)に国の重要無形民俗文化財に指定されました。

明日の大桜
肩車で運ばれるお稚児さんたち

越中に伝わる稚児舞

富山県には5つの稚児舞が伝承されとります。中でも、①明日の稚児舞、②加茂神社の稚児舞(射水市下村)、③熊野神社の稚児舞(富山市婦中町)の3つが「越中の稚児舞」として国の重要無形民俗文化財に指定されとるほか、雄山神社(立山町岩峅寺)、鹿島神社(朝日町宮崎)でも伝統的に稚児舞が行われとります。
明日以外の4つは神社に伝わる稚児舞ながですけど、明日のように仏寺で行われる稚児舞というのは北陸では他にあまり例がないがだそう。お稚児さんの冠の上に蓮のつぼみの飾りがついとるところに、仏教行事らしさを感じるがです。

現在、明日の稚児舞は、法福寺での奉納演舞のみならず、富山県内の民謡民舞団体が集まる大会等でステージ発表されることもあります。また、明日地区のお稚児さんは、1年やって終わりではなく、なるべく小学校卒業まで続けてもらえるようお願いしとるそう。稚児舞保存会の皆さんは、稚児舞での様々な経験が子どもたちの楽しい思い出になるようにと、サポートされとるがですよ。

地域のみんなで歴史ある文化を守っているのじゃな

伝統を絶やさぬように

明日の稚児舞(観音会での奉納)はかつて、毎年4月18日に日を決めて行われとりました。そのため、18日が平日だった場合、お稚児さんやお世話をする親御さんは学校やお勤めをお休みしなければならんかったがだそうです。だんだんとお稚児さんのなり手が少なくなり、平日の開催が難しくなってきたこともあって、平成18年(2006)からは4月の第3日曜日に開催となりました。
また、保存会では稚児舞の保存・継承を第一に考え、お稚児さんが集まらない時には女の子や他の地区の子もできるようにされました。奉納の踊りも、繰り返しの部分を省略するなどして全体の時間を短縮し、舞台に上がる子どもたちに負担がかからないように工夫しとられます。
現在の法福寺の観音会では、大般若経の転読から始まり、一番の見所である稚児舞の後に火渡り法要もやっとられます。文字通り熱気がすごく、たくさんの観客で賑わっとるがですよ。境内の大桜がちょうど満開になると稚児舞もいっそう華やかながです。
昔の人々も、桜舞う法福寺の境内で稚児舞を見とられたかもしれません。時代を超えて受け継がれてきた明日の稚児舞を、ぜひ見に来たってください!

稚児舞の様子
稚児舞を見る観客たち

じぃ:明日の稚児舞と大桜は毎年楽しみですなぁ。 姫:私も踊ってみたいがです!!

【明日の稚児舞】
(国指定重要無形民俗文化財[越中の稚児舞])
●開催日
4月第3日曜日(2024年は4月21日)
※稚児舞奉納は12:30頃~
●開催場所
法福寺(黒部市宇奈月町明日836)
●アクセス
電車で/
富山地方鉄道「愛本駅」下車、車で5分
北陸新幹線「黒部宇奈月温泉駅」下車、車で15分
自動車で/
北陸自動車道「黒部IC」から車で15分
※当日は臨時駐車場有
●地図
GoogleMapで詳しくみる

(2024年3月29日)