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富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日の観光 旅の見所

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全身で感じるアートの魅力 下山(にざやま)芸術の森発電所美術館

水力発電所から美術館へ

下山芸術の森発電所美術館は、入善町ののどかな田園の中にポツンと佇む趣のあるレンガ造りの建物。何も知らずに近くを通りかかった人は、「なんでこんなところにこんなにオシャレな建物があるのだろう?」って不思議に思うはず。
重厚感あるこの建物は、大正15年(1926)に水力発電所として建設されました。老朽化が進んで取り壊される予定だったのを、持ち主である北陸電力から入善町が無償で譲り受け、美術館として存続させることになったがです。
平成5年(1993)にはアートイベント「解体から再生へ」が開催され、7人の作家が発電所に残された機材を使い、殺伐とした発電所跡をアート空間へと生まれ変わらせるべくに魂を吹き込みました。その後改装に入り、発電所の面影を残した珍しい美術館として平成7年(1995)に開館したがです。以来、毎年約4回の企画展が行なわれ、地元の作家はもちろんのこと、海外で活躍する有名作家による展示が行なわれてきたがです。

下山芸術の森発電所美術館

平成8年(1996)には、建物の価値が認められ国の有形文化財にも指定されたのじゃよ。

圧倒的な空間

高さ10メートルを超える高い天井とむき出しになった骨組みの鉄骨

全国的に見ても珍しい発電所を再利用した美術館。ながで、初めての方が館内を目にしたら、「あっ!」と、驚くような空間が広がっとるがです。
まずは思わず見上げてしまう、高さ10メートルを超える高い天井。むき出しになった骨組みの鉄骨は、他の美術館ではあまり目にすることがなく、その迫力に圧倒されるがです。横に目をやると大人もすっぽり入るくらいの大きな穴が口を開けとって、水力発電所で使用されていた導水管が、塞がれることなくその存在感を誇示しとるがです。そして展示スペースの奥には大きな機械が。これは、3基あったうちの1基のタービンが、そのままの姿で残され、さらにその奥には壁一面に制御装置が設置されたままになっとるがです。今にも動き出しそうなメーターやボタン、スイッチは、動かないとは分かっていても、「動き出したりして!?」と、童心に帰ったようにワクワクドキドキしてしまうがですよ!
発電所は電力会社で働いている人や関係者でないと、めったに足を踏み入れることができない特別な場所。だからこそ発電所美術館は、導水管やタービンなどをあえて残し、訪れた人々にこの空間が特殊であることを感じさせ、緊張感を与えるがです。

発電所で使用されていた大きな機械も

市姫:おもしろそうながです~!

空間全体を体験できるアート

発電所美術館

開館以来、発電所美術館では様々なジャンルの作家により、立体造形中心の展覧会が行なわれてきました。そのままでも十分に迫力ある展示スペースに作家が手を加えることで、展示期間内限定の新しい空間が生み出されるがです。他にはない天井の高さと、発電所としての面影を持つ特殊な空間は、さぞかし作家の想像力をかき立てるがでしょうね♪
また、発電所美術館といえば、もはや代名詞にもなっているダイナミックな作品展。他の美術館では断られてしまうような、例えば水を流すとか…なんていう企画展示も、発電所美術館でなら受け入れてくれる、という作家心をくすぐる裏話もあるのだとか。
同じ場所であっても、作家によって創りだす空間は様々。ひとつひとつの作品を個別で見るがももちろんいいがですけど、空間自体を作品として体験できるのが発電所美術館。大正時代に発電所として生まれ、いままた美術館として生きるこの「建物が持つ魂」ごと感じてほしいちゃね!!
ぜひ実際に足を運んで、歴史ある建造物がかもし出す独特の雰囲気と作家による魂のこもったアートの融合を体験してください♪

空間全体でアートを表現します
太陽の守:企画展ごとに、美術館の違った表情に出会えるのが楽しみなのじゃ☆

耳寄り情報

第十回東京MAC(幕の内)西島直紀・O JUN

発電所美術館で開催している西島直紀とO JUNによる二人展。
期間:2013年4月13日(土)~6月30日(日)
二人は東京を中心に実際に人が生活する日常空間に美術を勝手に持ち込む「お宅展」という活動をされています。
展示期間中に、新川地区のお宅での「お宅展」受け入れ先を緊急募集します。

【入善町 下山(にざやま)芸術の森 発電所美術館】
富山県入善町下山364-1
TEL/FAX 0765-78-06211

開館時間 9:00~17:00(入館は16:30まで)
※企画展により、開館時間や閉館時間を変更になる場合があります。
〈休館日〉
毎週月曜日、祝日の翌日(月曜日祝日の場合は、翌火曜日休館)
展示替え期間中(企画展の合間に、1~2週間休館します)
年度により異なりますので、詳しくはお問い合せ下さい。
企画展により、上記以外に休館日となる場合があります。
〈アクセス〉JR入善駅から車で10分/北陸自動車道黒部ICから車で15分
〈入館料〉企画展 一般500円/大学・高校生300円/中学生以下無料

企画展のみの運営のため、年度によって会期・料金等に変更がある場合があります。
あらかじめご了承下さい。詳細についてはお問い合せ下さい。
ホームページ https://www.town.nyuzen.toyama.jp/cosmo/kyoiku/bunka/bijutsukan/bijutsukan/
facebook https://ja-jp.facebook.com/hatsudensyo.museum/

(2013年4月16日)