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第14回 達人

「お寺は地域の文化サロン②」
雪山俊隆さん

(白雪山善巧寺 第22世住職)

第14回 達人「お寺は地域の文化サロン②」雪山俊隆さん
音楽イベントを企画

住職になって、今までとのギャップを感じたという雪山さん。「法要や行事には寺の一員として携わってきたし、やることは同じという感覚だったんですが、住職の立場で中に入ってみると、ちょっと違いました。」
そばで見ていたのと、実際にやってみることの違い。「いきなり住職になりましたけど、気持ち的には見習い。しばらくは様子を見ようと思っていましたが、なかなかそういうわけにも行かなくて・・・。」
お寺全体のことを把握することに努め、先代の築き上げてきたものを尊重しつつ、だんだんと自分のカラーも加えることができるようになった頃、「雪ん子」で一緒に育った仲間を中心に、落語会に代わる新しいイベントを立ち上げようという声が。「落語は、自分自身あまり詳しくなくて。それならば、自分の興味があることで何かできないかと思って、音楽のイベントをしようという話になったんです。」
こうしてお寺での音楽イベント「お寺座LIVE」が生まれました。

雪山さん
ステージは挑戦の場所
善巧寺の「お寺座LIVE」

今年で6回目となる「お寺座LIVE」。音楽好きにはたまらない出演者の顔ぶれに、年々人気が高まっとるがです。
曲の合い間に短い説法を入れ、最後は読経でしめるというのがお寺座のルール。「音楽のステージで、お寺としてどういうコンテンツを提供できるか、という挑戦の場所。普段のお寺も演出された空間で、それは舞台と通じるものがあると思います。」
お寺でライブをするのは面白い試み、という見方がある一方で、雪山さんとしては、「見にくる人は音楽に興味があって来るのだから、その場で何かを感じて、楽しんでくれればそれでいい。」という考え。ステージのプログラムは音楽性を追求して構成され、とても刺激的なライブながです。その雰囲気の中で聞くお経がまた心地よく、すんなりと耳に入ってくるんだとか。
「やるからには毎年続けていきたい。まだベストではないかもしれないけれど、いいバランスでひとつのイベントができているな、と思います。」

お寺座LIVEの日は、本堂の雰囲気もガラリと変わります

音楽を楽しみながら、自然な流れで説法やお経にふれることができるがですね~!わたくしも行ってみたいがです☆

お寺を縁として

「お寺座は、これまでのお寺での歴史があったからこそできたこと。」と語る雪山さん。「寺と関わりのある人たちが、ボランティアスタッフとして手伝ってくれる。彼らにとっては、盆踊りなどの手伝いの延長で、音楽にあまり興味のない子もいる。でも、そうやって趣味が違っても一緒に活動できるということが、お寺ならではで面白い。」
赤ちゃんのときからおじいちゃんおばあちゃんになるまで、年を重ねるごとにそれぞれの立場でお寺と関わり、また次の世代に役目をゆずっていく。人が集まる場を提供し、各世代をゆるやかにつなぎながら、お寺はコミュニティを陰で支えてきたがです。
「お寺を母体として、いろんな世代が関わり合いながら積み上げてきた。雪ん子の創設から30年、世代がひとめぐりして、また新しい芽が出てきたな、という感覚です。」
お寺に集まる人を結ぶのも、自分の役目、とおっしゃる雪山さん。お寺をますます輝かせる活動、これからも期待しています☆

雪山さん

お寺はず~っと昔から、地域の人々を支え、ともにあゆんできたがだのぅ。これからも大切にせねばならぬ場所じゃ!

【白雪山善巧寺(はくせつざんぜんぎょうじ)】
HP:「Zengyou.Net」 http://www.zengyou.net/
FB:https://www.facebook.com/zengyou/

(2011年9月30日)