富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日のことを教えて、達人!黒部講座

恵みの多き富山 黒部の里。美しい自然に囲まれ、おいしい海の幸・山の幸が満載のまちです。そんな土地を知り尽くした達人たちに、暮らしのなかで感じる魅力を伝授してもらいます。

第39回 達人(2/2)

「地域を元気にするビジネスで、魚津の未来を創る」

前田久則さん

魚津市役所 地域資源推進班 副班長

地域になくてはならない会社を目指す

三太郎塾では、企業課題と地域課題の両方を解決するビジネスに取り組んでおられます。
とある印刷会社では、印刷すればするほど魚津の山を守れる森林整備サイクル「にいかわの守紙」を生み出されました。山は間伐しないと健康的に維持できない。切った木が売れなければ放置され、間伐も行われなくなってしまう。そこで、紙の原料となる間伐材を森林組合から製紙メーカーに託し、間伐材を購入した量に相当する印刷用を購入することで地域の間伐材利用を促進させ魚津の山を守るビジネスを考えられました。
また、産業廃棄物の収集・リサイクルに取り組まれている会社では、魚津の漁港で産業廃棄物として大量に出るカニの殻を何かに活用できないかと考え、肥料にすることを実現されたがです。そして、現在ではその肥料を農業で活用する塾生も現れたとか!
前田さん曰く「何らかの地域課題を解決すれば、その会社はその地域になくてはならない会社になり、立ち位置がはっきりする。そして、自分の会社も企業課題を解決すればそれをビジネスとして取り組める。共通価値の創造(CSV)と言うそうです」とのこと。
自分達の会社だけが儲かる仕組みを作るのではなく、魚津の自然環境を守り・育み・活用する、地域と密着した新しいビジネスが、三太郎塾では生まれ魚津を盛り上げとるがです。

じい:どんなアイディアが生まれてくるか楽しみですなぁ。
魚津のパイオニア
議論が白熱する魚津三太郎塾

「その業界で、新しい取り組みをはじめましょう」と、前田さんはよく言われるそうながです。「日本初じゃなくてもいい、県内や北陸で最初のことをやりましょう」とも。
「どうしても皆の取り組んでいることって、体力のある会社の方が強いんですよ、絶対。価格競争になれば特に。そういうのに耐えられる会社って魚津には少ないと思うんです。でも、この地域で最初であれば、特異性を得られる。だから、最初にやりましょう。あたなだけにできることを考えてみましょう」と、前田さんは塾生に伝えるそうです。
また、三太郎塾を続ける中で、この塾の成果は何か?とよく聞かれる事があるそう。これに対し、前田さんは次のようにお話してくださいました。
「やっていること自体が成果であると思っています。魚津の中で異業種間のネットワークができたこともそうです。行政ができるってそういうことだと思うので。もちろん民間企業だとそうはいってられないかもしれませんが、そこは割り切って、彼らが10年後にもっと活躍することを期待してます」
基本的にやる気があれば誰でも参加できる三太郎塾ですが、今では修了生が「あんたもやろうよ!」と声をかけて輪が広がっているとか。そう遠くない未来、三太郎イズムを受け継いだ魚津のパイオニア達が活躍する姿が見れそうで、今から楽しみやちゃね♪

太陽:現在、魚津市がモデルケースとなって、高岡市や和歌山県の田辺市でも人材育成塾が始まっているそうじゃ

魚津三太郎塾(魚津市ホームページ)
http://www.city.uozu.toyama.jp/guide/svGuideDtl.aspx?servno=4435

魚津歴史民俗博物館ホームページ
http://www.nice-tv.jp/~rekihaku/

(2016年11月4日)

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