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第3回 達人

「モーツァルトの名曲と黒部の名水で米づくり②」
松島一郎さん、克美さん

第3回 達人「モーツァルトの名曲と黒部の名水で米づくり②」松島一郎さん、克美さん

モーツァルト米の栽培を始められたきっかけは?

一郎さん:わたしは、市役所をやめてから、しばらくコラーレ(黒部市国際文化センター)に事務局長で行っていました。それまで、クラシックとか、文化芸能とか、ふれる機会もなかったし、大嫌いやった。でも、コラーレにおったら、いろんなアーティストの人がいらっしゃる。クラシックも、聞いてみると、時間も長いし、いやーになってくるけど、ずっと聞いとると何となく癒されるような感じがする。アーティストの人と、公演が終わったあと飲みに行ったりして、話を聞いとると、なかなかクラシックちゃ奥深い、と思うようになって。
2005年の秋、クラシックはいいな、と思い始めたときに、コミュニティ・エフエム(ラジオ・ミュー)の番組、「ミューズ・バー」に出演しました。そのなかで、武藤憲夫先生(富山短期大学教授)と飲みながら話しとったら、ちょうど翌年(2006年)がモーツァルトの生誕250年だという話になって、モーツァルトはいいですよ、という話を聞かせてもらった。
以前から、例えば酒造りにモーツァルトの曲がいいとか、牛の乳がよく出るとか、そういう話は知っとった。それなら、自分もやってみようか、と。ちょうど親父が亡くなったこともあって、親父の田んぼなら怒られるけど、自分のなら失敗しても誰にも迷惑かからんから。
来年はひとつ、モーツァルトの曲でもかけて苗つくってみるか、って飲みながら冗談で話しとったことを、遊びごころで始めてみたところ、評判がよくて、もう4年。今年で5年目になります。

遊びごころで始めてみたんです。

遊びごころで始めてみたんです。

きれいなお花。

きれいなお花。

市姫、お米がおいしく育ちますように

モーツァルト米は、どのようにしてつくられるのですか?

一郎さん:モーツァルトの曲は、田んぼに植えてから聞かせるんじゃなくて、ハウスで、苗を育てるときに聞かせています。20日間ほど。イネは、苗の箱に種をまいて、芽がちょっと出てきたのをハウスに持ってきて、温度管理して15センチくらいまで伸ばす。そのときに、モーツァルトを大音響で聞かせる。朝から夕方まで、だいたい1日平均10時間ぐらいかな。隣のうちと離れとるから、文句も言われんし。田んぼでかけとったら、うるさいって言われるだろうけど。(笑)
最初の年、分からんまま始めて、苗にモーツァルトの曲を聞かせとったけど、生長が遅くて、心配になりました。他の家の苗はちゃんとなっとるがに、うちのはまだ短くて、もう田植えせんなんがに、どいがやろか、って。損しても自分の責任、と思って植えてみたら、意外といい。しっかりした苗になっとった。
モーツァルトの曲は、全部で600曲くらいあるらしいけど、武藤先生が米に聞かせるのにいい、と言って10曲選んでくれた。2年目からはそれを聞かせています。よく、胎教にモーツァルトがいいとか、ストレス解消にいいとか聞くけど、多分それぞれ違うがだと思う。この10曲は、米のための曲。専門家が言うがだから間違いないちゃ。
モーツァルトの曲を聞くと、リラックス効果があるって言われとるけど、植物にも効果がある。別に葉っぱに心臓もないし、感覚器もないし、脳みそもないけど、音楽の「ゆらぎ」とか振動が、ぶつかっとる。スピーカーの前にいて、体にどーんと振動受けるのとおんなじ。ただの草ながに、って思うけども、そういう振動を、20日間ずっと、ハウスの中で聞いとるがやちゃ。その刺激で、いい苗になる。根もしっかり張って、植えたあとの生長もいい。ヒョロヒョロの苗だったら、田んぼに植えてもすぐダメになってしまう。そういう意味では、モーツァルトの曲を聞かせてよかったな、と今は思っています。

松島一郎さん

音楽の「ゆらぎ」の刺激で、いい苗になる。

みなさんに喜んでもらっています!

みなさんに喜んでもらっています!

モーツァルト米のための音楽リスト10曲

荻生小学校以外でも、特別授業をされたそうですね。

松島一郎さんと克美さん

一郎さん:モーツァルト米の栽培を始めたとき、孫が手伝いに来ていて、それが新聞だったかテレビだったかに出たのを、担任の先生が見られたらしくて。「モーツァルト米って何だ?」というので、電話がかかってきて・・・。

克美さん:富山市の新庄小学校です。ちょうど孫が5年生のときで、米づくりの勉強をするということで。是非、子どもたちに話を聞かせてほしいということになって。

一郎さん:学校に行って、米をつくる基本的なことから話しました。どうやってつくるか、できたものはどうするか。5年生をみんな集めて、話の後には作っていったおにぎりを食べさせて。

克美さん:新庄はマンモス校で、5年生の子どもたちと、先生方の分を合わせて、おにぎりは190人分作っていきました。うちじゃ炊けないから、ここ(荻生の館)でご飯を炊いて。

一郎さん:福井県の敦賀にも孫がいて、去年の11月には、その子の小学校(松原小学校)にも行ってきました。米をつくるときの人の苦労、喜び、ものを大切にせんなんこと。そういうことをしゃべってきた。

新庄小学校で特別授業をしてきました。

新庄小学校で特別授業をしてきました。

命をもらっている、ということを教えていかないと。

命をもらっている、ということを教えていかないと。

克美さん:お礼は、子どもたちの感想文なの。

一郎さん:感想文を読んでいると、コメ一粒でも、残さず食べられ、って妹に教えてあげたと。話の中で、途中にモーツァルトのこともしゃべるけど、いちばん言いたいのは、ものには命があって、命をいただいとる、ということ。ものを、命を、粗末にするな、大事にせい、ってことを必ず最後に言うてくる。米でも、魚でも、命をもらっている、ということを子どもたちに教えていかないと。ゲームとか、バーチャルの世界では死んでもすぐ生き返るけど、実際はそうじゃない。人間本来の生き方をせんなん、っていうことを、モーツァルト米にかこつけて話させてもらっとるが。

市姫もごはんは残さないで食べます。

市姫:おいしいごはんが食べられるのも、つくってくれる人たちのおかげなのですね。

太陽の守:大変な手間ひまがかかっておるのだから、感謝せねばのう。

市姫:このたびつくったお味噌も、きっとおいしくなりまする。

太陽の守:いい経験ができたの。いつか姫の早乙女姿も見てみたいものじゃ。

市姫:わたくしも、毎日かつ兵衛にモーツァルトを聞かせてみようかな・・・( ̄+ー ̄)

太陽の守:ん? 何か言ったか?

市姫:いいえ、何でもありませぬ。今日も、いいお話が聞けました! ありがとうございました!

太陽の守:本日も、あっぱれ!黒部!!

名水モーツァルトポークが出来るかも!?

【荻生公民館 荻生の館】
HP:http://www.ogyunoyakata.jp/

(2010年2月15日)