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第2回 達人

「藩倉とホタルと新名所②」
中野貴代美さん、花岡宏吉さん

・中野貴代美さん(有限会社中野工業常務)
・花岡宏吉さん(花岡デザイン事務所代表)

第2回 達人「藩倉とホタルと新名所②」中野さん、花岡さん

ほかにも倉でのイベントを計画されているとか。

中野さん:わたし、絶対に現代の場所が必要だと思う。昔のものばっかりじゃなくて。朝日屋さんの建物も、もと銀行だったんですよね。中、見せてよって言ったけど断られちゃった。

花岡さん:仕事場は見せたくないのかな。

中野さん:でも、見せなくちゃね。・・・岩瀬の、満寿泉(桝田酒造店)の社長さんのお話を聞かせてもらう機会があって、どうして岩瀬のまちを賑やかにしようと思われたんですか、っていう話で、奥様が県外の方で、「家内が、富山に来てよかった、と思えるように、一生懸命やっています」って。素敵でしょ。へえ、この社長ってそういうふうに思ってやってらっしゃるんだ、って。なんて素敵な、愛されてる奥様なんだろう。「幸せな奥さんですね」ってわたしも思わず言いました。でも、わたしはまちづくりは「その人のため」でも、いいような気がするんです。それがもっと大きく輪が広がって、みんなのためになっているわけじゃないですか。あそこまで行くと、すごいですよね。

花岡さん:中野さんの「孫のため」というのにも、通じますね。

中野さんの石田への思い
暖炉
花岡さん

中野さん:今年は、ぜひ倉で越中八尾のおわらを年寄りに見せてやりたい、と思っているんです。

花岡さん:できそう。ボランティアで行きますよ。呼んでください。

中野さん:年寄りで行けない人たちに、見てもらいたい。特等席は自分の親に、とは思うけど、もったいないからみんなで見たらいいと思う。あそこで映写会もいいと思って。昔の懐かしい映画とか。ほんとはもっともっとみんなに使ってもらえたら、ありがたいと思っているんですけど。

花岡さん:12月の生地でのアートサイトのイベントにしても、結局アーティストは、きちんとしたところより、ああいうところでやりたいと思うんですよね。僕もやろうかな、と思いました。

中野さん:津波のとき、砂だらけになったって、あそこでしょう。

花岡さん:パンフレットにも、写真があったよね。

中野さん:あれ見て、最初、「これなあに?」って思った。でも「何だろう?」って思うことが、ひとつのきっかけになるのかもしれない。花岡さん、うちの倉でもやってくださいよ。電気も来ているので。

花岡さん:ああ、そうですね。暗い方がいいんだけど(笑)。

中野さん:そうしたら、人が集える。駐車場はあれだけしかないですけど。倉に来て、帰りにムッティ・ファティさんでケーキ買っていかれるかもしれんし。それが、人の流れ。便所があると、あそこの倉に行くと、変わったトイレがあってさ、気持ちいいトイレだったよ、水琴窟もあってさ、ちょっと1回見に行かん?とか。朝日屋さんの羊羹も売れるかもしれない。

花岡さんの作品
姫、おわらも踊れます。

人が集まる場所にするには、何が必要でしょうか。

中野さん:黒部は、恵まれていると思う。前に、福光(富山県)の話を聞いたことがあって、大きな企業がなくて、改善のためにいろいろ頑張っていらっしゃる。黒部は、そういう工夫の力、エネルギーを起こさなくても、なんとかなってしまう。

花岡さん:観光の面から言うと、富山は、今まで来る人がいなかったから、迎え方を知らない。長野県は、昔から景色を見せてみんなが潤っていたから、自然とそういうのが身に付いています。小さな食堂でも、おばちゃんが「これは、ちょっと酸っぱくなっちゃったけど」って言って、漬け物を出してくれる。自然に、そういう会話ができるんです。同じことをしていても、そういう一言二言があるだけで、それが大したことない定食であっても、おいしく感じるんだよね。こっちの人はそういうのを知らないと思う。サービスというのは、相手の立場に立って、しかも上からじゃなくて説明する。会話をするのもひとつのサービスなんです。注文されたものをただ出すんじゃなくて、魚なら「これは◯◯の魚ですよ」と一言加えるだけで全然違う。

中野さんと花岡さん
花岡さん
中野さん

中野さん:たまたま主人の友達が来たとき、フィッシャリーナで釣れたアジを、フライにしたり、唐揚げにしたりして食べさせてあげたら、こんなにうまいの食べたことないって。わたしたちは、なにがアジのフライよ、ってくらいのものだけど、そういう素朴なものがいいと。実際食べた人は、すごく印象に残っているんです。

花岡さん:食というのは、同じものを食べても、シチュエーションで、記念日だとか、誰と食べたかとか、景色が良かったとか・・・、時と場合によっておいしくもまずくもなる。富山の人は、それを発信しない、というか、アピールが下手だと思う。

中野さん:「これはわたしが漬けたもの」って言わなくても、平気なんだよね。でも、今の時代「ちょっと酸っぱくなったけど・・・」っていうのを求めていると思う。黒部も、そういう気持ちになれたらいいんじゃないかな。

黒部太陽の守と市姫、二人の思いを聞く

市姫:トイレができるのが楽しみじゃ♪

太陽の守:ホタルも、たくさん見られるといいのう。

市姫:倉で、わたくしも何かいたしましょうか。

太陽の守:・・・恥ずかしくない程度にの。

市姫:今日も、いいお話が聞けました! ありがとうございました!!

太陽の守:本日も、あっぱれ!黒部!!

蔵がどうなるかたのしみですぅ。中野さん、花岡さん、ありがとうございました!

【石田「蔵」】
FB:石田「蔵」 https://ja-jp.facebook.com/ishida.kura/