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第8回 達人

「沖釣りならおまかせ!黒部の海の案内人②」
明神喜義さん

(釣り船「貴新丸」船長)

第8回 達人「沖釣りならおまかせ!黒部の海の案内人②」明神喜義さん

釣りが大好きなお客さんを乗せて

貴新丸のお客さんで多いのは、会社での釣りサークルや、釣り仲間のグループ。最近は女性の方も珍しくないそうです。通常は10人ぐらいを乗せて海に出ますが、少人数でも貸し切りにして運行することもあるとか。「休日のほうが人は集まりやすいですが、平日しか行けない、というお客さんもおられます。4人以下だと燃料代の関係もあってどうしても料金が割高になってしまうけど、好きな人は、それでも行きたい、と言われますね。」
ちなみに、子どもさんを乗せることはあるんですか?と聞くと、「子どもは、釣り上げた魚を見て喜んでくれる。でも、船の上を飛び回って、海に落ちんかと思って、ハラハラすることがあります。まあ、小学校3年生くらいからなら、乗せても大丈夫かな、と思っています。」
多少の雨は想定内ですが、風には注意が必要です。「天気予報で波の高さ4メートルなどと言っていても、それは風波というより、うねりの波。お客さんが心配するほど大荒れになっていることはほとんどない。それでも、万一のことがあっては大変だから、海が荒れているときは釣りに行くのを取りやめにします。」

安全に海の船釣りを楽しんでいただくために...

よく釣れるのは?

さて、よく釣れるのはどんな魚か、気になるところですが・・・。
地元のお客さんと、県外のお客さんでは、釣る(釣りたい)魚の種類も違う、と明神さんはおっしゃいます。「長野や高山などから来られる県外のお客さんは、イカが好きですね。」料理しやすいから、というのが理由のようで、「うちに持って帰っても、マタイ(富山弁で「処理する」の意)できない魚よりは、イカのほうが扱いやすいんだと思います。」
アジ、マダイ、イナダ(ハマチ)・・・といろいろな魚の名前が出てきます。もちろん、エサや仕掛けもそれぞれ専用のものがあるのでしょうし、ひとくちに「釣り」といっても、本当に多種多様。お客さんのなかには、いつも釣っている魚と違うものを釣りたい、と思っても道具がないこともあります。「道具を持っていないお客さんには、これがいいよ、という竿をこちらで用意することもあります。うちの船では、サビキ釣りをすることが多いですね。」

明神喜義さん

おいしそうなお魚ばかりながです…

やっぱり…

釣りの醍醐味

明神さんと、ジョセフィーヌ

わんこ船長のジョセフィーヌちゃん!

誰にでもできそうでいて、一度足を踏み入れたら奥が深い世界・・・釣りにはそんなイメージがあります。中国には、「一生幸せになりたいなら、釣りをしなさい。」という古いことわざもあるとか。たくさん釣れることはもちろんうれしいでしょうが、釣りをする人たちは釣り上げるまでの「プロセス」を楽しんでおられるようにも見えます。古今東西、釣りの魅力は尽きることがなく、人を引きつけてやみません。
釣りは、自然を相手にしたレジャーであり、スポーツであり、人生を学ぶ場でもある。・・・明神さんのお話を聞いていて、「釣り」に対する考え方も変わりました。「店でも買える、と言われてしまえばその通りだけど、たとえ1匹でも、自分で釣るという感触が面白い。魚を手に入れることだけが目的じゃなく、やっぱり釣りが好きなんだろうね。」
釣りを愛する人たちのため、今日も黒部の港から出港です。明神さん、楽しいお話をありがとうございました!

かつ兵衛も
見習うがですよ!

【釣り船 貴新丸】
富山県黒部漁港
ホームページ http://www5d.biglobe.ne.jp/~takasin/index.html

(2010年12月1日)