富山・黒部・宇奈月・魚津・入善・朝日のことを教えて、達人!黒部講座

恵みの多き富山 黒部の里。美しい自然に囲まれ、おいしい海の幸・山の幸が満載のまちです。そんな土地を知り尽くした達人たちに、暮らしのなかで感じる魅力を伝授してもらいます。

第44回 達人(1/2)

「踊りで語るわたしの人生」

西村保子さん

ニシムラヤスコダンスファクトリー
(モダンバレエ&ヨーガ療法のスタジオ)

生活力を身につける
ニシムラヤスコダンスファクトリーで子どもたちにバレエのレッスンを行う西村保子さん

富山県入善町にある「ニシムラヤスコダンスファクトリー」を運営されながら、ご自身も舞踊家として活躍されている西村保子さん。東京での活動後、平成2年(1990)に富山に戻られ、現在のダンススタジオを設立されました。
こちらのスタジオでは、主にモダンバレエを子供達に教えてられます。ですが、西村さんは踊りでの表現力のみならず、子供達の様々な魅力や可能性を伸ばしたいと考えとられます。
例えば普段のお稽古では、技術だけでなく自分たちでレッスン前の準備をしたり、大きい子が小さい子の面倒をみたりと、行動力や人との関わり方を学びます。また、発表会では、どの子も1時間は舞台に出ずっぱりな為、振付けだけでなく全体の流れも細かく教わります。結果、子供達は自分の出番だけでなく、舞台そのものの流れを学ぶことになり、物事を俯瞰(ふかん)で見る力も養うことができるがです。
西村さんは、「発表会や教室での経験、そして人との関わりから生活力を身につけてほしい」と、おっしゃいます。

ニシムラヤスコダンスファクトリーの舞台公演の様子 ニシムラヤスコダンスファクトリーの生徒たち じい:スタジオには、ヨーガクラスもあるそうじゃ。体と心をほぐしますぞ。
記録ではなく、表現の世界へ

長年、舞踊家として活躍されてきた西村さんですが、初めは踊りの世界へ進むとは思ってもいなかったがだそうです。
高校卒業後、西村さんは体育教師を目指して日本体育大学へと進学されました。小さい頃から運動神経が良く、地元では身長も高かったので、大学で何か競技をきわめれば「オリンピックに行けるかな」と甘い考えだったそうながです。
ところが、いざ大学に入ってみると、周りには自分と同じような体格・身体能力の学生が沢山いて、想像よりも普通だった自分には、記録を目指す世界がいかに厳しいものだったかと思い知ったがです。
そんな折、高校の先輩がダンス部に所属していることを知り、ホームシックもあって入部することになりました。
「壁にぶち当たって、ふと横を向いたら表現の世界があった」
大学で出会った創作ダンスは、自分の世界の広がりを感じさせてくれました。また、他大学の学生達と共同公演を開催したり、日本を代表する先生方に指導を仰ぐうちにますます表現の世界に惹かれていき、遂にはご自身もプロの道へと歩まれたのです。
こうしてダンスの世界へと進まれた西村さんでしたが、「学校の先生になるために東京へやったがに・・・踊らせるために東京にやったんじゃない」とご両親、特にお母様は、常々嘆いておられたそうながです。

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